インドネシアの新しい入国登録「All Indonesia」で入国してみた | 旅行記
バリ島やジャカルタをはじめ、仕事,プライベートを問わず訪れる日本人も多いインドネシア。
これまで入国時には税関申告の「eCD」,健康状態申告の「SATUSEHAT Health Pass」と申告登録をしなければいけないものが複数あり、出発前にわずらわしい思いをしていました。
それらがひとつにまとまり、入国カード機能を合わせた新しいシステム「All Indonesia(オールインドネシア)」となり、8月中旬からの試験導入を経て9月よりジャカルタ,スラバヤ,バリ島・デンパサールの3空港で、10月からはインドネシア国内のすべての空港・海港で正式導入されました。
インドネシアの各空港で入国するすべての人は、入国審査を通過する前までにこの登録が必須になりました。登録は到着日の3日前から行うことができます。
こういうものは「移行期間」というのがあって旧システムと新システムが併用されることが一般的ですが、そこはインドネシア、導入日を境目にAll Indonesiaへ全面移行するというなんとも思い切りの良いスタートになりました。
さて今回は、このたびバリ島に行くにあたり、このAll Indonesiaの登録をして入国のフローを実際に体験してきたのでそのレポートです。
1. まずは All Indonesiaに登録
バリ島へ出発する前夜、旅行への気分が高まる中で All Indonesia への登録を行います。
詳しい登録手順は、ガルーダ・インドネシア航空で用意している日本語の利用ガイド(https://bit.ly/JPNGAallINA2025) をご覧ください。
登録が完了するとQRコードが表示され、これを到着空港で提示する必要があるのでスマートフォンであればスクリーンショット,パソコンであれば画面印刷をして保存しておく必要があります。
また、登録の途中で「ビザはもう取得していますか」という項目がありますが、ここで「YES」を選択するとビザの発行番号を入力するように求められます。
ここで事前に取得したeVOA(電子版到着ビザ)の番号を入力して少し待つと「あなたの取得したビザはこれですか?」とビザの内容が表示され、そこで「YES」を選択すると All Indonesia での入国情報とビザが紐づけされる仕組み。
ですのでeVOAを使う予定であれば、先にeVOA取得→それからAll Indonesiaの順で手続きをするとより確実に情報登録ができます。

もし All Indonesia 申告の段階でビザを取得しておらず、到着時に空港で VOA (Visa On Arribal/到着ビザ)を取得するのであれば「取得しているか」のところで「NO」を選択しても何ら差支えはありません。
eVOAは取得時にパスポートの画像/顔写真/復路のEチケットPDFが必要で、到着空港でビザ代金の支払いをするだけで取得できるVOAに比べれば手間がかかりますが、今回の到着時もそうでしたが、それなりに待ち列が長く時間を要するので「スムーズに入国して早く空港を出たい」という時にはeVOAを事前に取得しておくことをオススメします。
All Indonesia の申告が完了すると、QRコードが表示されます。 到着した空港でこのQRコードの提示が必要になるのでスマートフォンではスクリーンショットを、パソコンではプリントアウトするなどして忘れずに持っていく必要があります。
2. バリ島へ到着して入国審査
出発当日。
成田空港を11:00に出る直行便でバリ島・デンパサールへ。機内食を食べて本を読んだり、滞在中に何をするかを話して盛り上がったり、到着前に出されるアイスクリームを楽しみ…とやっていると7時間のフライトタイムもあっという間です。

航空機からブリッジでターミナルに入り、エスカレーターで
1階に降りると天井が高く開放感のある入国審査エリアに入ります。
そのエスカレーターを降りた目の前に All Indonesia の申告端末と小型プリンターのセットが3台設置されていました。
「申告せずに到着した人はここでどうぞ」というわけですね。
とはいえ似たような時間帯に到着する他便もある中で使っている人は誰もいませんでした。
また入力で困ったときにヘルプしてくれるスタッフも周囲にはいないですし、長時間フライトで現地についたところでさっそく慣れない作業に四苦八苦して旅の出だしから面白くない思いをする…ということにならないためにも出発前に登録を済ませておくほうがいいように思います。

そんな申告端末コーナーを左に見ながら進むと、
右手にはVOA(到着ビザ)カウンターとその待機列のベルトパーテーションが並んでいます。
実際に何分待ちなのかまでは見ませんでしたが、それなりの人数が並んでいたように見えました。
その先がいよいよ入国審査。

有人ブースも1つ開いていますが、eVOAを取得している場合は自動機での審査を利用します。
ブース入口でパスポートの顔写真のページを読み込ませると、手前側のガラス戸が開き、奥に見える縦長の画面に表示された男性が手招きをし、ブース内に進めるようになります。
画面上に左を指さす手のマークが表示され、その先にあるカメラを見つめると顔写真の撮影が終わり、これで入国審査完了。
前方のガラス戸が開き入国になります。
流れは非常にスムーズなのですが、ブースに入る時に読み込ませるパスポートがなかなか読み込まれない人が多くそこで手間が掛かっている人が多く見受けられましたが、補助をする係員が何名かいるので困っている人はいない様子でした。
(写真:デンパサール空港の入国審査自動機/インドネシア入国管理局のInstagramより)
3. 預けた荷物を受け取って税関審査
到着免税店を目にしながらターンテーブルにたどり着くと、ビジネスクラスの最初に荷物が出てくるところ。
驚いたのは荷捌き場から上がってきた荷物がターンテーブルにドロップするところにクッションを持ったスタッフがいて、手荷物への衝撃が減るように受け止めていたこと。 小さなことですがこうした「ちょっとのおもてなし」があるのはうれしいですよね。

手荷物を受け取って税関審査に向かいますが、ここでも All Indonesiaの申告端末が数台用意されていました。
しかしどうやらプリンターは設置されていない様子。
申告した後のQRコードはどうやって税関審査のカウンターに持っていくのでしょうか(笑)
以前に税関申告が電子化されeCDがスタートしたころ、ジャカルタ空港のターンテーブル横にプリンター内蔵の申告端末が用意されたことがありました。
しかしプリント排出口になにやら紙が貼ってあります。
近づいて見てみると「紙切れなので申告が完了したら表示されるQRコードをスマートフォンで撮影して税関審査に進んでください」と書かれています。
インドネシアは時々そういう想像の斜め上を行く「なんでそうなるの?」というものを目にするのが興味深いところです。
話は戻って、税関審査場に到着。
以前は手荷物検査用の大きなX線装置があったところに、入国審査ブースを小さくしたようなカウンターが3つできており、そのカウンターでAll IndonesiaのQRコードを提示するようになっていました。
どうやらQRコードを読ませると係官側の画面に税関申告内容が表示されるようになっているようです。
10人ほどが並んでいましたが係官に止められる人はおらず、QRコード読み込み→係官が申告内容を確認→カウンター通過という流れなのでスムーズに進んでいきます。
3分ほど待つと自分の順番に。 係官の持つワイヤレスのQRコードリーダーにスマホの画面をかざすとピッと音がして読み込まれ、係官はパソコン画面を注視。数秒すると無言で「通ってよし」というジェスチャーをされ税関審査を通過。
税関審査カウンターを抜け数十メートル進むと、税関審査で要調査となった場合の検査台とその奥にX線検査装置が置かれており、係官の指示があった人はここに来て追加審査を受ける流れになっていました。
検査台がここに移設されたことで税関審査カウンターとその後の導線がすっきりと広くなり、人が多くなっても通りやすくなったのはよかったという印象を受けました。
これで入国時の一連の流れが終わり、到着ロビーへ。
銀行の両替カウンターでインドネシア・ルピアの現金を手に入れ、そのあいだに以前にこのINFINI LOOKUPでご紹介した配車アプリでBluebirdタクシーを呼び、乗車ピックアップポイントから乗車。その日宿泊するリゾートホテルへ向かいました。
4. スムーズになった入国プロセス
今回到着して感じた、以前からの大きな変化は2つ。
① 入国審査が自動機になり台数も20台ほどあるので、待ち時間が圧倒的に短くなった
② 税関審査も申告内容に問題がなく免税範囲であれば、30秒もせずにさっと通過できる
空港での入国審査,税関審査は世界中どこでもかなりの時間並ぶことが多いですが、インドネシアでのそれは非常にスムーズになったという印象を受けました。(もちろん到着便が重なるとか、クリスマスなどの世界的ピークシーズンはそうでない場合もあるとは思いますが)
次のお休みの旅行では、時差も少なく空港での流れもスムーズでラクな、バリ島はじめインドネシア各地へ是非お出かけください。
現地写真は2025年9月撮影。 QRコードは株式会社デンソーウェーブの登録商標です。