ポレポレ精神が旅の媚薬に!ケニア時間に身をゆだねて|旅行記

written by:株式会社近畿日本ツーリスト首都圏 首都圏海外企画センター 太田綾香様

「一度アフリカを訪れた人は、アフリカの手につかまれる」アフリカに魅了された人は、昔読んだ小説で何となく記憶しているフレーズが、いつしか自分のなかにあること、そして、アフリカの存在を日々の生活のなかにも感じながら過ごしていることに、ふと気付き、またその言葉を思い返すことになります。

一度は耳にしたことのあるスワヒリ語が旅のスパイスに

「ハクナマタタ」という魔法のような言葉は、映画を通して知る人も多いケニアの公用語「スワヒリ語」。また、私たちがケニア旅行を語る上で欠くことのできない旅のスタイル「サファリ」というキーワードも、実はスワヒリ語で「旅」を意味しています。見渡す限り、果てしなく続くサバンナで、動物たちの力強い鳴き声を運んでくるアフリカの風を肌に感じながら、動物たちの世界にお邪魔する旅=サファリは、ここアフリカでしか体験できない別世界です。ありのままの姿で悠然と生きている動物たちの姿は、日々忙しく過ごしている私たちがちょっとしたことで悩んでいることも「ハクナマタタ」=「心配ないさ、大丈夫」と勇気づけてくれているようで元気をもらいます。そして、「郷に入っては郷に従え」という言葉の通り、動物たちの世界を堪能するため、是非心にとめていただきたい言葉「ポレポレ」をご紹介。スワヒリ語で「ゆっくり」を意味するこの言葉は、ケニアらしさ、アフリカらしさを五感で感じるための一番の媚薬です。

この上ない極上時間!バルーンサファリ&シャンパンブレックファスト

ケニア屈指のサファリエリア/マサイマラ国立保護区では、果てしなく広がるサバンナを上空から堪能できるバルーンサファリが人気のアクティビティ。日の出前、バルーンに乗って、いざ上空へ。地平線がだんだんとオレンジ色に彩られ、遠くに聞こえる鳥のさえずりと共に朝の訪れを喜び、鳥の目線になって進む空中散歩。何だか自分自身がアフリカの一員になれたような気持ちになる極上の体験です。そして、地上に降り立ってからも続く至福の時間。鮮やかな色のテーブルクロスが印象的な青空レストランでのシャンパンブレックファスト。専属シェフが腕を振るう温かい朝食と共にいただくキリっと冷えたシャンパンは、ここでしか味わえない大人の贅沢時間です。

写真提供:ムパタ・サファリ・クラブ
写真提供:ムパタ・サファリ・クラブ

オロロロの丘に建つ「ムパタ・サファリ・クラブ」

開放的な空間に全23室というプライベート空間が十分に確保されたリゾートロッジは、私のお気に入り。思わず「ただいま」と言いたくなるようなアットホームな雰囲気と眼下に広がる広大なサバンナの絶景に魅了され、今まで訪れた仕事時間ではなく、プライベート時間でも是非訪れたいと長年思い、やっと願いが叶いました。プライベートで過ごすポレポレ時間は、自分を見つめなおす貴重な時間となり、見るもの全て・感じるもの全てが私自身に「ハクナマタタ」と優しく語り掛けてくれました。そして、今、思うことは、やっぱりアフリカの手につかまれていること。私のライフワークに「アフリカ」が必要であること。いつの日か、再びケニアに、そしてアフリカに帰ることを願って。

写真提供:ムパタ・サファリ・クラブ
写真提供:ムパタ・サファリ・クラブ
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